冨士エコツアー・サービスのガイドコース (全6コース)

2011年03月31日

千年に一度の大津波とは?

hyousi.jpg   『貞観大津波』と『富士山噴火』 

   
今回の東北関東大震災の報道の中で、度々『千年に一度の地震』とか「貞観大津波」という言葉が聞かれました。『貞観大津波』とは、平安時代の史書「日本三代実録」という書物の中に、平安時代の貞観11年(869)7月13日に陸奥の国で大きな地震と津波があったと書かれています。『民は叫び、倒れ伏し、海はほえ、船に乗るいとまなく、山に登るも及びがたし、千人が溺死した。』とあり、その規模はM8・3〜8・6と推定されています。九世紀は「天地動乱の時代」と呼ばれ、同じ貞観6年(864)には、富士山が噴火し、現在の青木ヶ原溶岩台地が完成しました。同9年(867)には阿蘇山も噴火しています。また、富士山の三大噴火の一つ「宝永大噴火」は、宝永4年(1707104日に起きた推定M8687の東海・東南海の連動型地震の49日後に起こっています。

  
富士山の噴火と大地震の連動するパターンには、@富士山噴火の後に大地震を誘発するケース。A大地震の後に富士山の噴火が始まるケース。B地震によりかえって富士山の噴火がおさまる。という3つがあると言います。出来れば今回の大地震が富士山の噴火を収めるように作用する事を祈りたいと思います。
posted by スタッフ at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 火山