冨士エコツアー・サービスのガイドコース (全6コース)

2015年01月21日

◆何故、コウモリ(蝙蝠)は虫編なのか?

◆コウモリ(蝙蝠)は、何故、虫偏なのか?

西湖こうもり穴.jpg

富士山の北麓には「富岳風穴」「鳴沢氷穴」「西湖こうもり穴」という3つの観光洞窟があります。当社のAコースでもご案内している「西湖こうもり穴」のコウモリは、漢字で「蝙蝠」と書きます。コウモリなのに何故、虫偏なのでしょうか ?

「虫」を広辞苑で調べてみると『本草学で、人類・獣類・魚介以外の小動物の総称』とありました。昔の中国由来の学問「本草学」では、世の中の生き物を「人」「獣」「鳥」「魚」の4つに分類し、それ以外の得体の知れない小動物は、水陸を問わず全て「虫」に分類していたみたいです。その証拠に虫偏の漢字を調べてみると「蝙蝠(コウモリ)」以外に「蜥蜴(トカゲ)」「蜘蛛(クモ)」「蝸牛(カタツムリ)」「蛞蝓(ナメクジ)」「蛇(ヘビ)」「蛙(カエル)」「蟹(カニ)」「蛸(タコ)」「蛤(ハマグリ)」などがあります。


西湖こうもり穴1.jpg
※西湖蝙蝠穴は、コウモリの冬眠のため、毎年12月1日から翌年の3月19日まで、入洞を禁止して、コウモリの保護に協力しています。当社のAコース「青木ケ原樹海・西湖蝙蝠穴・西湖いやしの里コース」も、3月20日(金)からツアーを開始致します。オープンから10日間くらいの間は、寝坊助のコウモリを身近に見みられるチャンスかも知れません。
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2013年02月24日

■メジロの巣を見つけました。

■メジロの「聞きなし」は。
 
2013222 メジロの巣.JPG 今冬、西湖コウモリ穴のネイチァーガイドをしていて、蝙蝠穴事務所のカツラの小枝にメジロの巣を見つけました。夏の間、大勢の観光客で賑わう車や人通りの多い、こんな場所で巣作りをするのは、天敵のカラスから卵や雛を守るために、あえて人の側に巣作りしたのかも知れません。樹海の苔や枯れ草などで作ったボール型の巣を蜘蛛の糸で固定し、ハンモックのようにぶら下がっています。このボール形は、メジロ自身が巣材の中で回転しながら形を整えるのだそうです。ウグイス色の羽根の色から、メジロとウグイスがよく混同されますが、ウグイスの鳴き声はご存じの「ホーホケキョ」で「法・法華経」という「聞きなし」です。メジロの鳴き声は「チーチュルチ、チーチュルチーチー、チーチュルチー」で「聞きなし」では「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛」と親しまれてきました。

メジロの写真2.jpgウグイスの写真2.jpg

   メジロ            ウグイス
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2012年01月26日

キツネとウサギの関係?

■富士山に本格的な雪がふりました。
ウサギの足跡2012.JPG

 去年の暮れから晴天続きで、富士山に雪らしい雪が降りませんでしたが、1月17日に初雪が降り、やっと冬冨士らしくなりました。20日には写真のようなウサギの足跡も見られました。ここ富士ケ嶺では、ウサギの天敵のキツネの姿が何年か見掛けなくなるといつの間にかウサギが増えてきます。ウサギが増えるとキツネが姿を現します。キツネが増えると又、ウサギを見掛けなくなります。弱肉強食、食物連鎖の中で自然は不思議なバランスを保っているようです。雪の積もった「富士山らしい富士山」を見たい人は、この1・2月の厳寒期ではなく、45月の連休頃が一番厚く積もった雪景色の富士山がご覧頂けます。
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2012年01月17日

千と千尋の神隠しの釜爺

■青木ヶ原樹海で釜爺(カマジイ)に遭いました。
 
足長蜘蛛ザトウムシ.jpg

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青木ヶ原樹海Bコースの大室山のブナ広場で食事をしていると、必ずと言っていい程、足の長い蜘蛛がやって来る。「アシナガグモ」とか「ザトウムシ」と呼ばれる蜘蛛で、巷では、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の「釜爺(カマジイ)」や「新世紀エヴァンゲリオン」の「第9使徒マトリエル」のモデルになったと言われています。欧米では「足長おじさん」の愛称で呼ばれている。長い足で前を探りながら歩く様子から日本では、座頭虫の名がある。。雑食性で、死んだ虫やキノコも食べる。
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2009年06月13日

グランドキャニオンでニホンカモシカに遇いました。

JVJ2.JPG     昨年の7月、当社Dコースの日本版グランドキャニオンと小富士火山コースをご案内中、天然記念物のカモシカに出遇いました。途中ですれ違った外国人が「顔がサルで、体がロバのような野生動物モンキー・ドンキーに出会った。」と興奮して話していた。

 美術評論家の岡倉天心がアメリカに滞在していた時、横山大観と一緒に、羽織・袴といういつものスタイルでボストンを歩いていたら、現地人から『what sort of-nese are your people? Are you Chinese, or Japanese, or Javanese?』(あんたら何ニーズだ?チャイニーズか、ジャパニーズか、それともジャワ人か?)と冷やかされた。それに対して天心は『We are Japanese Gentlemen. But what king of key are you? Are you Yankee, or a donkey, or a monkey?』(私達は日本の紳士だ。貴方こそ何キーなんだ?ヤンキーか?ドンキーか?それともモンキーか?)ドンキーにはロバの他に馬鹿という意もある。天心は親が貿易商で、幼少期から宣教師に英語を習っていたらしい。
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2009年05月25日

日本で一番小さなキツツキ「コゲラ」

コゲラ巣写真.JPG523日、当社のAコースの樹海の林縁でコゲラの巣を見つけました。巣穴の入り口から顔を出して、メスの帰りを待っているのか?ヒナを守るための見張りなのか?樹海ではアカゲラ、アオゲラ、コゲラの三種類のキツツキを見る事ができます。キツツキは、漢字で「啄木鳥」と書きます。石川啄木は訓読みで「石川キツツキ」さん。ちなみに正岡子規は「正岡ホトトギス」さん。鳥の名前ではありませんが、松尾芭蕉は「松尾バナナ」さんと訓読みになります。
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2009年04月29日

焼酎一杯グィ〜と鳴く鳥

  今年も樹海に夏鳥たちがやって来ました。毎年この樹海に東南アジア方面からやって来る夏鳥に「センダイムシクイ(仙台虫喰)」と言う変った名の鳥がいます。この鳥は森の中で『焼酎一杯グィ〜・焼酎グィ〜』と鳴きます。「ホオジロ(頬白)」の場合は『札幌ラーメン・味噌ラーメン』と鳴きます。このように鳥の鳴き声を、人間の言葉に書き換えて憶える事を「聞きなし」と言います。有名な聞きなしには、お馴染みの「ウグイス(鴬)」があります。漢字で書くと「法・法華経」。昔の知識人・僧侶が考えた聞きなしで、鶯の別名を「キョウヨミドリ(経読鳥)」とも言われています。 
posted by スタッフ at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 動物