ある日、いつものようにお客さまをお連れして、洞窟探険の穴から出てくると、写真のような亡霊が穴の中を覗いていた。ここは甲州なので、恐る恐る『もしかして武田の武者でしょうか?』とお尋ねしたら、『新潟から新幹線でやって来た。』という。新潟なら上杉か? よくよく話を聞けばこの格好で日本全国の観光地を訪ね、記念写真を撮っているという事だった。
樹海の洞窟の近くでは、しばしば心霊写真が撮れると言う。ウワサを聞いて全国からマニアがやって来る。しかし、彼らのカメラに心霊写真が写る事は少ない。何故なら、彼らは心霊写真にしか興味はなく、洞窟には入らない。洞窟内は一年中、0度前後で穴から出てくると、メガネやカメラのレンズが曇る。その時が心霊写真のチャンスなのだ。携帯電話のカメラやデジカメより、昔の一眼カメラの分厚いレンズの方が、より心霊写真が写るという。

パソコンで「青木ヶ原樹海・心霊写真」と検索すれば、写真のような前総理・安倍晋三氏の心霊写真が現れる。総裁選の最中に樹海のゴミ拾いに来た時の写真である。