◆富士宮市と滋賀県の近江八幡市は
日本唯一の夫婦都市。
故事記の中に、孝霊五年(紀元前286)の庚申の年に、近江の国が陥没し、駿河の国が隆起して富士山が出来たとする伝説があります。その故事にちなんで昭和30年代初頭から滋賀県の近江八幡市の「富士と琵琶湖を結ぶ会」の一行がたすき掛けに名入りの鉢巻を締め、幟をはためかせて琵琶湖の水を背負って毎年、300人程で冨士登山をしている。
琵琶湖で汲んできた恵みの水を、富士山頂で撒き、その返礼として、富士宮市の人たちが、富士山頂の「金明水」と「銀明水」を持って、ツアーを組んで琵琶湖に向かうそうです。琵琶湖に船で漕ぎ出し、その中央で富士山の湧水を注ぐ。それが縁で、静岡県の富士宮市と近江八幡市は昭和43年8月3日に全国でも珍しい夫婦都市の盟約をむすんでいる。昨年50周年を迎え、金婚式を挙げた。
葛飾北斎の「富岳百景」の中にも「孝霊五年不二峯山出現」という絵があり、『孝霊五年 あれを見い あれを見い』という古川柳もあったりして、江戸時代の庶民の間では有名な話だったようです。当時の学者の中にもこの話を信じていたものがいたそうです。
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