◆桂文枝さん 富士山頂で落語 芸能生活50周年を記念
落語家の桂文枝さん(73)が2017年7月13日、静岡県側の富士宮口登山道から富士山に登り、山頂にある浅間大社奥宮に落語を奉納した。芸能生活50周年を記念した企画。文枝さんは真剣な表情で約10分間、創作落語「富士山初登頂」の一部を口演した。
文枝さんは同日午前4時すぎ、五合目を出発。途中風雨に見舞われながら、予定より約2時間半遅れて午後2時25分ごろ、霧に包まれた山頂に到着した。記念撮影では笑顔で「富士山頂へ、いらっしゃーい」と喜んだ。
その後、紋付はかまに着替えた文枝さんは奥宮の社殿へ。関係者が見守る中、275作目となる創作落語の一部を演じた。
所属事務所によると、富士山登頂は文枝さんの夢だった。10年以上前にプライベートで挑戦した際は途中で断念。今回は精力的にトレーニングを重ねてきたという。文枝さんは「こんなにきついとは思わなかった。九合目では体が動かなくなった。(山頂まで)登ったことで自信がつきました」と振り返った。
文枝さんは昨年12月に芸能生活50周年を迎え、今年7月16日で74歳になる。