◆早春に黄色の花が多いのは?
冬の終わりから早春にかけて、樹海の林縁では「ダンコウバイ」「アブラチャン」や「キブシ」「ミツマタ」などの黄色の花が目につくようになります。早春の花はなぜ黄色が多いのでしょうか?
植物が目立つ美しい花を咲かせるのは、人の目を楽しませるためではありません。蜜を吸いに来る昆虫を呼び受粉するためで、そのために蜜を出すのです。春が半ばになると他の花が次々と咲き、虫を呼び寄せるライバルが増すので、その前に一足早く虫を呼ぶ策を取っているのです。黄色の花弁は光が通りやすく、花の中で反射して温度が高くなるという測定結果があります。まだ寒い中、やっと花にたどり着いた昆虫が暖かい花の中では活発に動き、花粉をメシベに受粉させてくれるのです。人も同じように春先の黄色の花を見ると、春が来た!と元気をもらいます。同じく早春を知らせる黄色い花に「マンサク」がありますが、東北地方で『まんず咲く』と呼ばれて付いた名前だといわれています。
◆ダンコウバイ(檀香梅)/名前に梅という字が付くが、ウメ科ではなく、クスノキ科の植物で、種子や葉に強い香りがある。秋の黄葉も素晴らしい。
◆アブラチャン(油瀝青)/アブラは日本語の「油」で、チャンは中国語で「瀝青」と言ってコールタールのような油をさす。つまり『アブラ・アブラ』ということになります。種皮や樹皮など木全体に油が多い木ということらしい。
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