◆図書館で『レンズが撮らえた幕末明治の富士山』という本の中に上記の滝の写真が掲載されていました。撮影者不詳、撮影年代不詳、「瀧」のタイトルのみで、撮影地も不明と紹介されていました。現在、国際文化研究センターというところが所蔵している写真らしいのですが、富士山の形から推測して、これがどこの滝か分かる人いますか?
この滝の名前が分かる人は、富士山マニアの最上級者でしょう。
私も長い間、友人やプロのカメラマンに聞いても判る人はいなかった。富士山の形からすれば、白糸の滝方面から見る富士の角度だと思うのだが、白糸の滝・音止めの滝・陣馬の滝のどの滝とも該当しない。私の知らないこんな滝が富士山西麓のどこかにあるのかと探していた。
ところがある日、メルカリに上の絵葉書が出品されているのを発見。不思議な滝とよく似ていたので、すぐに落札した。届いて裏面を見てみると「音止めの滝」とあった。音止めの滝から富士山を見たことは一度もない。すぐに車を飛ばして音止めの滝に向かった。当日は曇天で富士山は見えなかったが、確かに音止めの滝だった。下の写真。
戦後の植林が成長して、富士山を隠しているが、構図からして音止めの滝に間違いない。この角度からなら音止めの滝の上に富士山が見えても納得。
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